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JA・組合員活動

高品質繭で数多くの賞受賞 養蚕の灯絶やさぬ

2022.05.16

高品質繭で数多くの賞受賞 養蚕の灯絶やさぬ

 栃木県小山市の五十畑茂さん・啓子さん夫妻は、養蚕県内一の産地を守り、安定した蚕作と省力化による高品質な繭生産を実現し、数多くの賞を受賞しています。

 2021年度は、大日本蚕糸会主催の第9回蚕糸絹業提携確立技術・経営コンクールで農林水産大臣賞を受賞。第60回農林水産祭では、農産・蚕糸部門で日本農林漁業振興会会長賞を受賞しました。

 五十畑さん夫妻は約56年間、養蚕業を営んでいます。現在は養蚕と露地野菜(ゴボウ、春ダイコン)の複合経営を行っています。養蚕を年4回飼育し、過去5年間の平均繭生産量は年1.9トンとなっています。

 茂さんはJAおやま養蚕部会の部会長を務め、養蚕農家の育成と産地維持に励みます。

 養蚕技術向上と共に効率化を考え、信光式CH700条桑刈取機に取り付ける自作のトレーラーを製作。刈り取り機を啓子さんが操縦し、茂さんがトレーラーの上で桑葉を束ねます。夫妻は息の合った採桑作業で、桑園管理を省力化し、採桑労力を軽減しています。

 五十畑さん夫妻は「養蚕の灯を絶やさぬよう、高品質の繭生産を継続し、技術指導や農福連携などの支援を行っていきたい。日本の素晴らしい伝統文化の養蚕業の維持・発展を目指したい」と先を見据えます。