topics

トピックス

JA・組合員活動

純白の繭 粒ぞろい見事

2021.07.09

純白の繭 粒ぞろい見事

 JAおやま養蚕部会は6月18日、小山市の桑集荷所で県内で最も早い今年度初となる真っ白に仕上がった繭を出荷しました。春蚕繭の「春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)」を約1.8トン出荷しました。

 8戸の生産者が持ち込んだ繭を選繭台(せんけんだい)に乗せ、汚れ繭、穴開き繭、薄皮繭、玉繭などを手作業ではじく「選除繭(せんじょけん)」作業をしました。繭は群馬県の碓氷製糸に送った後、煮繭、操糸作業を経て生糸になります。

 五十畑茂部会長は「4月下旬に霜害で桑の葉の懸念をしていたが、その後天候にも恵まれ、桑の葉も順調に育ち、蚕に与えることができた。上蔟(じょうぞく)後の湿度管理も部会員の技術でカバーしてもらい、昨年より高品質な繭の出荷をすることができた」と話しました。

 JAの須藤日出夫さんは「一定量の繭から操糸の重量割合(生糸量歩合)が高く、国産生糸として希少価値のある良質繭を出荷することができた」と話します。

 栃木県の繭出荷量は群馬に次いで全国第2位。JAは毎年、小山市内の小学校6校に蚕を配布。同市立絹義務教育学校では担当者が直接指導するなど、養蚕による学びに力を入れています。

 JA管内では8戸が春蚕、初秋蚕、晩秋蚕の3期に分け、年間を通して5回の飼育を行う。年間出荷量6トンを目指します。