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JA・組合員活動

桑の葉に注目 新商品開発 大学生、企業と連携

2023.02.24

桑の葉に注目 新商品開発 大学生、企業と連携

 小山市の社会福祉法人パステルは2月13日、市内で運営する多機能型事業所CSWおとめで、桑の葉パウダーを使った商品の開発発表会を行いました。昭和女子大学や、人材・雇用の事業を手がける(株)エイジェックと連携しました。
 パステルは小山市と野木町、下野市、壬生町、茨城県古河市で、障害者のための社会福祉事業を営みます。
 CSWおとめは2017年に開設。施設内に約7000坪(1坪=約3.3平方メートル)の農園を設け、約1万3000本の桑を植えます。農業を通じて自然に触れることによる利用者の心や体への効果を見込みます。障害者の就労の場を拡充して、工賃を高めることも目指します。
 養蚕業にも力を入れ、JAおやまから配蚕された年間約50万頭の蚕を飼育して繭を出荷します。
 エイジェックは、栃木県の特産のイチゴやかんぴょうを原料とした商品開発を模索する中で、桑の葉に着目していました。
 連携では、桑の葉のパウダー化の技術を持つパステルが同パウダーや桑の実などを提供し、それを使った料理を同大学の学生が担当しました。
 発表会では、同大学食健康科学部食安全マネジメント学科の学生6人が、どら焼きやムース、グラノーラ、まんじゅうなどを披露。商品かを進め、エイジェックの販路のJRの駅構内やパステルの販売先で売る予定です。
 エイジェック農林水産統括本部の齋藤友克さんは「桑の葉は栄養価も高い。学生の力も借りてイメージアップにつなげたい」と話しました。
 パステルの石橋須見江理事長は「若い人の感覚でものづくりができてうれしい。斬新な商品を期待している」と語りました。