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JA・組合員活動

新規需要米で立て替え金 負担緩和し栽培誘導

2021.03.15

新規需要米で立て替え金 負担緩和し栽培誘導

 JAおやまは、2021年産の新規需要米を作付けする出荷契約者を対象に、10アールあたり5万円を立替払いする対策の実施を決定しました。新型コロナウイルスの影響で米の需要の減少が止まらないため、米農家の経営は厳しい状況が続いています。米農家の経営安定・維持の後押しを目的に検討を進め、2月末の理事会で最大7億5千万円の立て替え金を充てることが決定しました。

 主食用米の代金は、概算払いで9月から10月に農家へ入金されますが、新規需要米の交付金は、12月下旬と翌年の2月下旬の支払いになります。米農家は、この4ヶ月間に資材費などの支払いが発生し、新規需要米への転換が進まないことが懸念されます。

 JAの立て替え利率は、主食用米の出荷契約金金利に準じ、0.8%に設定。JAは4月から担当者が農家を訪問するなどし、推進していきます。立て替え払い日は、10月中旬を予定しています。

 JA営農部の岸均部長は「人口減少に加え、コロナ禍で米の需要が大きく減少し、需給のバランスが大幅に崩れ、長期的な米価下落への影響拡大が懸念される。そのため、関係機関と連携を取り、より一層の需要に見合った生産に取り組めるよう後押ししたい。主食用米から新規需要米への転換を促し、米価下落を防ぎ、生産者の所得向上に繋げたい」と話します。