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JA・組合員活動

持続・効率化を重視

2023.06.07

持続・効率化を重視

 小山市寒川地区で主食用米・飼料米など合わせて約450アールを栽培する山中弘道さん。水稲の他、ビール大麦、大豆、ブロッコリー、ちぢみホウレンソウなどを栽培しています。
 弘道さんは7年前に金融機関を退職し、父の後を継ぐため就農。農業を何とかし、地域活性化を図り、盛り立てたいと考えました。
 「安心・安全」なものを作るのが弘道さんのポリシー。水稲は、父親に一から学び、今年は、4月上旬から種・苗準備をし、5月上旬に田植えを行いました。「暖かい日が続き、苗の伸びは良かった」と笑顔を見せます。育苗は水管理が8割を占め、良しあしが決まります。また、田植え後もおいしいお米を作るには肥培管理、水管理のバランスが大事です。
 弘道さんは、ここ数年にわたり面積拡大や機械導入、免許取得などさまざまなことに挑戦しています。水稲、麦、大豆など多くの作物に利用することができる汎用(はんよう)コンバインや田植え機など最新の機械をそろえることで面積を増やし続けます。また、無人ヘリコプターと農業用ドローンの操縦免許を取得したことで、両方のメリット・デメリットを駆使しながら使い分け、効率化を図ります。 
 寒川地区では、サラリーマンを経て就農している生産者が多く存在します。「小さい頃から農業に携わっていると農業を身近に感じ、地元愛・農業振興に強く意欲と情熱を持つのではないか」と笑顔で話します。弘道さんも小さい頃から田んぼの手伝いをしていたと思い返します。
 寒川地区の小学校でも「田んぼの学校」の活動が盛んで、地域全体で農業の大切さ・地域環境を考えてもらうきっかけづくりをしています。
 弘道さんは、直接消費者が食するものは「安全・安心」なものを提供したいと強く思います。化学的に合成された肥料や農薬を使用しない有機農業では、形が不ぞろいで見た目がきれいではなく、虫に食われる恐れがあるなどデメリットが多くあります。しかし、高品質で最低限の農薬などで栽培し、地元産などの付加価値を付けることで地域活性化にもつながればと考えます。
 これから弘道さんは、さらに規模拡大をするとともに、持続可能性と効率性を重視しながら、将来の食料需要に対応するためにも進化を続ける農業を目指します。