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JA・組合員活動

バラに愛情・熱意注ぐ 礫耕で管理細やかに

2024.12.09

バラに愛情・熱意注ぐ 礫耕で管理細やかに

 JAおやまの小山花卉園芸組合バラ部会に所属する田邉正剛さんは、県内でも珍しい「バラの礫耕(れきこう)栽培」に取り組んでおり、きめ細やかな管理で高品質栽培を実現します。11月には高齢化した栽培者から引き継ぎ、約400坪を増設しました。12月から定植を始め、3カ月後から出荷を始める予定です。

 増設のハウスでは、ピンクの「ブロッサムピンク」、白の「アヴァランチェ+」、黄色の「レモンフォセット」、複数の色が含まれている複色の「ジュミリア」を栽培します。

 正剛さんは、バラの生命力のすごさに魅了され、実家は養鶏を営んでいましたが、経営転換しました。パート2人と繁忙期にはアルバイト2人を雇い、寒くなる冬の時期に需要が高まることから、わき芽かきや採花、選別、出荷作業に追われます。

 礫耕栽培は、容器に礫(砂や小石など)を入れ、水や養分を管理して行う植物の栽培方法で、土耕栽培やロックウール栽培が主流の中、4年前から導入しています。

 礫耕栽培は、給液の回数や排液を量り、肥料の給液の量と回数などをその年の気象状況に合わせながら管理を行うことが高品質栽培につながります。

 また、二酸化炭素の施用も、生産性・形質などを左右します。これからは、安定した作柄を維持しながら、収量増を目指しながら上位等級を目標に栽培に励みます。

 正剛さんは、たくさんの愛情や情報、熱い思いを取り入れながら、バラと共に飛躍します。

 JAおやまの小山花卉園芸組合は、JA管内と近隣市町(栃木市、壬生町、鹿沼市)在住の花き生産者25人で構成され、菊、カーネーション、バラ、トルコギキョウ、切り花の5つの生産部会があります。