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JA・組合員活動

高品質な繭生産を 3トン出荷めざそう

2024.03.19

高品質な繭生産を 3トン出荷めざそう

 栃木県小山地区養蚕産地育成協議会は3月5日、本店で養蚕活性化研修会を開きました。同JA養蚕部会などから25人が参加。高品質な繭を生産するため知識を深めました。

 同JA農畜産課の須藤日出夫さんが、2024年度の繭生産に向けた取り組みを説明。①とちぎブランド繭の生産の確保と繭質の向上②蚕病防除の徹底と蚕作の安定③蚕糸・絹業提供システムの強化④養蚕経営の安定⑤新規・復活養蚕農家の推進と養蚕体験学習への協力―などを進めるとしました。

 講義は、2023年度の蚕糸情勢と2024年産の高品質繭の生産をテーマに行われました。大日本蚕糸会蚕糸科学技術研究所の野澤瑞佳主任研究員は、新たな混合消毒剤の開発について披露。これまで使っていた消石灰飽和液に塩化ジデシルジメチルアンモニアを加えるだけの手軽な消毒剤の重要性を説きました。

 協議会会長で同JAの杉山清司専務は「養蚕農家があっての繭生産。『笑顔で、おやまブランド繭づくり』をモットーに日本一いい繭3トンの出荷を目指そう」と呼びかけました。

 同協議会は同JA、栃木県、小山市、下野市で構成されています。消費者のニーズに応えて品質と付加価値の高い繭を生産し、持続可能な養蚕産地を育成します。日本の絹文化を継承して国産の絹製品を作るための優良繭を生産し、養蚕事業に取り組んでいます。