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JA・組合員活動

お蚕さん 育ってね 学校で「お迎え式」

2021.06.14

お蚕さん 育ってね 学校で「お迎え式」

 JAおやまは、県内一の生産量を誇る養蚕を子どもたちに知ってもらおうとJA管内の学校に出向いて「養蚕の授業」を開き、農業への理解と地域貢献につなげています。小山市立絹義務教育学校では「ふるさと学習」として9年間を見通して本場結城紬(つむぎ)について学びます。

 同校では、5月21日に、1、2年生62人が生活科の授業との関連も図って「蚕のお迎え式」を行いました。同校を含め、5校の蚕を配布しました。小山市絹地区は、養蚕業が盛んで結城紬の絹糸の産地として知られていた。同校は地区の文化を学ぼうと旧福良小学校で2012年から始まった「ふるさとの学習」の一環で養蚕を取り入れました。

 「蚕のお迎え式」では、養蚕指導員の阿久津玄司さんと、元養蚕農家の野沢正義さんが、蚕の育て方や桑の葉の重要性などを指導しました。阿久津さんは「温度管理や病気に注意をして育てよう。今年も笠間稲荷神社に出品できるように頑張ろう」と呼び掛けました。

 児童は、JAおやま稚蚕飼育所で生まれたから約11日目まで飼育した普通蚕種「春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)」と黄金色の繭を作る「小山黄繭(おやまおうけん)」の2種類1300頭を飼育します。

 廊下に設置した木製の蚕室で、温度や湿度を管理して児童が桑の葉を与え、成長を見守ります。児童はJAの稚蚕飼育所から持ち込んだ体長約2センチの蚕を熱心に観察し、桑の葉を与えました。

 児童は「お蚕さんを元気に育てたい」「むしゃむしゃ食べていてかわいい」「大きく育てたい」と笑顔で話しました。今後、児童が桑の葉を与えて飼育・観察し、JA職員も定期的に学校を訪問し、アドバイスします。