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通学路に丸々コキア 遊休地利用、地域にぎやかに

2023.09.05

通学路に丸々コキア 遊休地利用、地域にぎやかに

 JAおやま管内の小山市豊田地区で、ふんわり丸々と育った緑色のコキアが地域住民や遠方から訪れる人を和ませています。同地区の自地会で構成する「飾り馬の里」が、国の多面的機能支払交付金を活用して遊休地に植えたもので、農地の景観維持につなげています。

 飾り馬の里は同地区の12自地会で組織される。毎年3月には、「飾り馬」が練り歩く伝統行事も行います。

 コキアは西アジア、中央アジア原産の1年草で、こんもりとした丸い形が特徴です。コキアの植栽は4年前から取り組んできました。

 5月中旬に約800株を植え、8月23日には1.3メートルほどに育ちました。地域住民に安全を提供したいと、小学生らが通る道に面した畑を役員や住民が協力し整備しました。

 今年は小山市から初めて依頼があり、定植時に一般公募で集まったボランティアや市の職員も作業しました。

 コキアは風に弱いため、定植後1メートルほどに成長したところで1本ずつ鉄の支柱を立てます。1.4メートルほどで竹も添えて結び、風邪への備えを強化します。コキアは根が横に成長することから、根と回りに生える雑草を絡ませて定着させます。このため雑草は抜かず、手作業で定期的に取り除くようにしています。

 清水一男会長と秋元和重副会長ら10人は8月23日、景観維持のために3回目の除草作業をしました。清水会長は「試行錯誤して、より良いものになるよう努める。今年も多くの人に見に来てほしい」と話しました。

 コキアは気温が低くなると緑色から赤色に色づき、10月末まで楽しめます。