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JA・組合員活動

農福連携でラッカセイ JAS規格も視野 

2020.10.17

農福連携でラッカセイ JAS規格も視野 

JAおやま・社会福祉法人パステル

 JAおやまは、社会福祉法人パステルとラッカセイの栽培で連携しています。パステルは小山市、野木町、下野市、壬生町、茨城県古河市の3市2町で、障害者のための社会福祉事業を経営し、2017年には「他機能型事業所CSWおとめ」を開設。農業を通じ、自然に触れることによる精神面・身体面への効果や障害者に就労の場を拡充し、障害者の工賃アップを目指しています。

 今年は、農園整備や除草作業、収穫、乾燥、実の選別、加工など利用者の仕事の範囲が多いラッカセイ栽培に挑戦。パステルの利用者は5月中旬、圃場(ほじょう)約500坪(1坪3.3平方メートル)にラッカセイ「ナカテユタカ」の苗を植えました。JA営農指導員から栽培管理方法などを学びながら、10月7日から収穫に至りました。

 JA管内では、ラッカセイを栽培する農家が少なくなっていますが、パステルの利用者と共に地域に根差した栽培品目はないかと模索した中で、地元の人の助言により、圃場の状態や利用者の仕事の選択肢が広がることなどを考慮、ラッカセイの栽培をすることになりました。

 パステルの担当職員は「今年は長雨により草が生い茂り、除草作業に一番苦労した」と話した。パステルでは、ラッカセイ栽培での豚ぷんと普通の肥料での栽培での比較栽培も行っています。

 農業では、利用者の得意分野を生かして作業ができる。特に農業にとって重要な「丁寧な作業」は利用者の得意とするところです。

 また、パステルは、ラッカセイを使用した製品を「ノウフクJAS」の対象製品に追加するために申請を行っている。ノウフクJASは、障害者が農業に携わる「農福連携」の普及を後押ししようと、日本農林規格(JAS)の一つとして国が2019年3月に新たに規格化したものです。

 JAは、今後も収穫支援や新製品開発、販路開拓に協力し、農福連携の積極的な取り組みを行います。