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蚕糸絹業技術・経営コンで大臣賞 五十畑さん夫妻 意欲十分 二人三脚で技術高める

2021.08.04

蚕糸絹業技術・経営コンで大臣賞 五十畑さん夫妻 意欲十分 二人三脚で技術高める

 JAおやまは7月15日、本店で一般財団法人大日本蚕糸会が行った蚕糸絹業提携確立技術・経営コンクールの「農林水産大臣賞」を受賞したJAおやま養蚕部会部会長の五十畑茂さん(73)、啓子さん(70)夫妻の受賞報告式を行いました。

 コンクールは、蚕糸絹産業や絹文化の高度な養蚕技術や経営手法を駆使し、高品質な純国産の繭を作っている農家や団体を表彰するもの。

 五十畑さん夫妻は、養蚕と露地野菜に主力を置き、夏季は養蚕、秋季~春季はゴボウ、春ダイコンの複合経営を行っています。養蚕は、年4回飼育し、計1.6トンの繭を出荷。5年間の平均繭生産量は1.9トン。第3回コンクールで生産局長賞を受賞し、同会新規事業者支援事業での研修受け入れ農家として、後継者の視察や研修で、積極的に養蚕技術指導を実施しています。

 かつてJAおやま管内で盛んだった養蚕業も現在は8戸に減少。JAの養蚕部会は、養蚕農家の育成と産地維持に取り組み、生産者の高齢化や後継者不足で深刻化する繭生産の減少に歯止めをかける方針を掲げています。県内の繭生産量は、全国2位を誇り、JA管内で県内の47%を生産しています。

 受賞した五十畑茂さんは「高齢化につれて養蚕農家が減ってきているが、地域に根差しながら新規事業者を支援し複合経営を行ったことが受賞につながったと思うとうれしい。今後も大臣賞を励みに、より一層精進したい」と話しました。

 渡邉文雄組合長は「二人三脚で養蚕技術を高め、複合経営を行った結果が受賞につながったと思う。高度な技術を生かし、さらに次のステップを目指してほしい」と話しました。