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JA・組合員活動

蚕の高温対策学ぶ 

2023.09.14

蚕の高温対策学ぶ 

 小山地区養蚕産地育成協議会とJAおやま養蚕部会は9月5日、桑絹支店で晩秋蚕期高品質繭生産研修会を開きました。大日本蚕糸会蚕糸科学技術研究所の野澤瑞佳さんと代田丈志さんを講師に、高温障害対策などについて学びました。部会員や関係者ら18人が出席しました。

 連日の暑さが桑葉の栽培、蚕の飼育に多大な被害を及ぼしています。蚕の幼虫で特に「錦秋鐘和」という品種は、30度をやや超える環境下で桑を摂食して成長しますが、30度を大幅に超えると摂食行動も緩慢になります。30度を超える日が続くと生理障害を起こし、正常に営繭できない幼虫や、繭の中でさなぎになれず死んでしまう蚕が多発します。

 このため、高温障害を少しでも減らすよう、遮光ネットや風を利用して管理を徹底する必要があることなどを学びました。

 五十畑茂部会長は「今年の春蚕期は繭を約1.7トン生産することができ、品質評価では繭格5A格の成績となりうれしい。晩秋蚕に向けて、研修したことを部会員一丸となり実践し、高品質な繭の生産を目指していきたい」と話しました。