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JA・組合員活動

蚕の引っ越し手伝う 児童が上蔟を体験

2023.06.21

蚕の引っ越し手伝う 児童が上蔟を体験

 小中一貫の栃木県小山市立絹義務教育学校の1、2年生49人は6月5日、蚕に繭を作らせるために格子状のまぶしと呼ばれる蚕の部屋へ移動させる上蔟(じょうぞく)の体験をしました。
 JAおやまでは、県内一の生産量を誇る養蚕を地域の人たちに知ってもらうため、管内4つの学校に普通蚕品種「春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)」を配布しました。
 同校は5月下旬から蚕の飼育を行ってきました。飼育開始から17日が経過し、3齢(約2センチ)で受け取った約2000頭の蚕は熟蚕(約8センチ)へと成長し、上蔟の段階に入りました。
 元養蚕農家の野澤正義さんの指導で、体があめ色になり繭を作る準備ができた蚕を拾い上げ、回転するまぶし「回転蔟」へ蚕を引っ越しさせました。蚕はまぶしに登り、それぞれ部屋に入り繭を作ります。
 児童は「蚕がぷにぷにしていてかわいかった」「蚕は移動させると、部屋を探すような動きをしていた」と話しました。
 蚕は気温が20度以下になると、糸を吐くのをやめるため、今後は温度管理が重要となります。