ＪＡおやまは１２月１４日、小山市の本店で、大日本農会の第１０７回農事功績者表彰」で農事功労者として「緑白綬有功章」を受章した五十畑茂さん、啓子さん夫妻の受賞報告式を開きました。

　農事功績者表彰は、農事改良の奨励や実行の功績が顕著な人、農業上の有益な発見や研究の功績が顕著な人に対して１８９４年から行います。

　受章者は、長年にわたり農業の発展などに貢献した農事功労者や農業改良普及または農業技術開発功労者らが対象。本年度の農事功績表彰者は６３人で、このうち３人が栃木県から選ばれました。

　五十畑さん夫妻は養蚕と露地野菜を中心に営みます。養蚕では蚕病対策を確立し、蚕作の安定化することで高品質で高収量な繭生産を実現。秋～春はゴボウと春ダイコンを栽培して労力を分散し、養蚕残さを活用した堆肥の投入など効率的な複合経営をしています。　

　蚕作安定化体制を構築して栃木県の養蚕業の発展に貢献し、養蚕を継承する仲間づくりや学校教育活動にも力を入れます。蚕糸絹業提携確率技術・経営コンクールでは、農水大臣賞や生産局長賞など数多くの賞を受けています。

　茂さんは「地域に根差しながら経営し、これからも養蚕業を盛り上げたい」と話しました。

　杉山清司専務は「歴史ある養蚕を絶やさず続けた結果が受章につながったと思う。高度な技術を生かし、農業の発展につなげてほしい」と話しました。