topics
トピックス
JA・組合員活動
暮らしの中に花を
2023.10.18
下野市のJAおやま管内石橋地区の小川豪一さんは、小山花卉(かき)園芸組合切花部会に所属。菊(マム・洋菊)約50~60種類とシャクヤ、ユーカリを栽培しています。
豪一さんは、大手の花屋に務めていましたが、30歳を機に両親が営んでいた菊栽培に就農しました。初めは両親と共に茎の先端に1輪の大きな花を咲かせる「輪菊」をメインに栽培。経験を重ね、丸いドーム型の「ポンポンマム」や細長い花びらが特徴で何層にも重なる「デコラ」など色や形状が異なる花を年間通して市場に出荷しています。
菊の品種は200品種以上と言われ、「歌やファッションのようにトレンドや流行が繰り返される」と話します。流行も取り入れつつ、自分のスタイルを保ちたいと栽培に励みます。
品種ごとに病害虫や成長具合が異なるため、多くの品種を取り扱うことは容易ではありません。消費者のニーズや好みに合った花の選択肢がたくさんある方が良いと考え、日々菊と向き合います。
豪一さんは、子どもたちに花を身近に感じてもらえるように「花育活動」に力を入れています。幼い頃から花が身近にあった豪一さんは、花や緑・自然と接することの大切さを体感しています。娘さんも「花ごはん」と称し、花を使って色とりどりの料理を表現して楽しんでいます。
豪一さんは「花は自然に咲いた状態が一番きれい。その状態にできるだけ近づけ、消費者に届ける。心が穏やかになったり、癒されたり、揺さぶる瞬間を届けたい」と笑顔で話し、暮らしの中に当たり前に花があるよう、消費者に喜ばれる花作りを目指します。