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JA・組合員活動
レタス苗作りが要 歯触り、味にこだわり
2023.03.02
JAおやまは、レタス部会の部会員86人が年間約100ヘクタールで栽培し、3000トンのレタスを出荷する県内一のレタス産地です。出荷時期は春(2~5月)と秋(10~12月)で、「トリガー」「クールガイ」「春P」などの品種を栽培します。
レタス栽培は、1995年ごろに小山市の間々田地区で始まりました。全面マルチや移植機、包装機械などの普及とともに作付けが広がり、消費者や市場から高い評価を得ています。
大谷南地区の前田幸秀さんは、サラリーマンを経て23歳で就農し、レタス作りを始めて約36年になります。春レタスやナス、秋レタス、水稲などを妻と2人で生産します。
春レタスは、寒暖差が大きい時期のトンネル栽培が7割を占めます。トンネル内の温度差が小さくなるように開閉のタイミングや時間などに気を配り、歯触りの良さや味にこだわります。品質の良い物を一定に、2~5月いっぱい、県内や京浜方面に出荷しています。
前田さんは、レタス作りの中で苗作りが要と話します。病気が出ないように農薬を散布して光合成能力を高めます。水管理なども徹底し、みずみずしくつやと張りのあるレタスに育つようにします。レタス栽培には肥沃(ひよく)で水はけが良く、水持ちも良い土が適していることから、土作りにも力を入れます。
2023年度からレタス部会の部会長を務める前田さんは「肥料や資材高騰で経営状況は厳しく、高齢化も進んでいるが、部会員を増やして作付面積を増やし、部会を活発にしたい」と話しました。