topics
トピックス
JA・組合員活動
ホウレンソウ計画重視 規模拡大へ法人化視野
2022.10.12
免疫力をアップさせ、食卓を青々と彩るホウレンソウ。寒さを耐え抜き甘味を凝縮させたホウレンソウが、これから出荷のピークを迎えます。
下野市石橋地区の橋本直也さんはJAおやまほうれん草部会と石橋地区ほうれん草部会、両方で会計として役員を務めています。JAおやまほうれん草部会は150人の生産者が約25ヘクタールを栽培しています。
直也さんは農業大学校を卒業後、就職しましたが4年前に父が病気になり就農しました。現在は、父・母・弟・パートさん、5人で夏はかんぴょう、それ以外の期間はホウレンソウ約200アールを栽培しています。橋本家では同JAおやまほうれん草部会の約1割強の出荷量を占めており、トンネル・露地栽培のみの1作で栽培しているのは県内でも珍しいです。
8月下旬から4月上旬にかけて播種(はしゅ)後、除草剤をかけ、本葉が2枚になったら薬剤を散布。10月上旬から5月中旬まで収穫する。「今年は高温の影響でヨトウムシが多く発生している。ヨトウムシなどの害虫には注意が必要。定期的に圃場(ほじょう)を確認している」と話します。
「就農当時は何も分からない状態だった。トンネルの換気一つにしても経験がないため、どれくらい開閉していいのか分からなかった。父や先に就農していた弟に教わりながら学んだ」と話します。
「農業は段取り、計画がとても重要だ」と直也さん。天候も考慮しながら効率的に行います。経験の積み重ねを重んじ、作業記録を細かくつける。データに基づた農業を営みます。
今後、直也さんは「法人化」も視野に入れています。今年、就農して4年目を迎え、ホウレンソウ・かんぴょうの規模拡大をしました。地域農業を守るためにも一人一人の農業規模の拡大が必要となります。「体を動かすことが楽しくて好き。自分で種をまき、日々成長していき収穫する喜びはひとしお」と笑顔で話します。直也さんは「親元での就農は恵まれた環境だと思う。農業歴約35年の大先輩の父の技術を学び、将来的には規模拡大をし、従業員を雇うなど法人化をすることでさらなる経営規模の拡大を図りたい」と目標を掲げます。将来の展望をしっかり描き、着実に歩みを進めます。