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6次産業化に意欲 栽培・加工・販売に挑戦

 

 小山市で生産から加工・販売までを一元的に行う農業生産法人「ECO山本」。同社は、15年前に設立、農林水産大臣から6次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画の認定を受けています。社長の山本光康さん(64)は、50歳で商社から農業に転職。サツマイモ栽培に目をつけ、鹿児島でサツマイモ栽培を学び、「安納」「ベニアズマ」「べにはるか」など計7品種を栽培しています。

 水稲の不耕起栽培にも取り組む山本社長。不耕起栽培は、収量が少ないが根腐れせず高品質の米を栽培できます。また、サツマイモ栽培で出たくずを肥料として使用。サツマイモのでんぷんが米の甘味を作り出すといいます。

 同社は、ベトナム国立農業大学と2017年に協定を結び、山本社長は同大学で講師として教えています。同大学から研修生を毎年受け入れており、今後、農業経営のノウハウを学べる会社を海外につくりたいと考えています。

 海外からの研修生がモリンガを料理に混ぜて食べていたことに注目し、栄養素が豊富なスーパーフードとして注目されるインド原産の植物「モリンガ」を導入。モリンガを6次化産業に取り入れるきっかけとなり、粉末やモリンガ茶を販売しています。

 加工・販売を一元的に行うため、レトルト機械や真空機なども導入。忙しくて時間がない主婦などをターゲットにお手軽おこわシリーズも開発し、パッケージデザインにも山本社長は携わります。

 山本社長は「農業について無知であったからこそ、さまざまなことにチャレンジできた。失敗したことを次に生かし、つなげることが大切だ」と語ります。その上で「農業は、やればやっただけの結果が出る」と話します。

 栽培から保管倉庫、販売開拓、配送、加工の流れなど視野を広げ、長期的な視点を持って挑戦を続ける方針。「西洋野菜にも注目している。消費者目線で『簡単・健康』を念頭に置き、消費者の楽しみになるもの、驚いてもらえる小山産農産物を活用した6次産業化での新商品を開発・提供、販路を拡大していきたい」と意気込みます。チャレンジをモットーに農業を開拓していく考えです。