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真綿かけを体験 栃木県小山市

 

 小山市は7月27日、本場結城紬(つむぎ)に使う手紡ぎ糸の原料となる「袋真綿」の製作技法を体験する「真綿かけ体験会」を開きました。袋真綿は、煮た繭5、6個を湯に張ったおけの中で重ね広げ、袋状に加工したものです。次の作業工程の「糸つむぎ」をした際、糸にむらが出ないようポイントとなります。

 「桑・蚕・繭・真綿かけ・糸つむぎのさと」を会場に、市が誇る伝統産業「本場結城紬」を学ぼうと市内や近隣の県から5名が参加しました。講師に永田順子さん(63)を迎え、真綿かけの手順を丁寧に教わりました。煮て柔らかくした繭をぬるま湯の中で一つずつ指で伸ばし、袋状になったものを幾重にも重ねていきます。体験会で使われた繭は、JAおやま稚蚕飼育所で育てられた繭です。

 参加者らは「3センチほどの繭をぬるま湯の中で25センチくらいまで満遍なく広げるのは大変。袋真綿が均等であると糸紡ぎの効率がとてもよくなるが、均等にするのが難しい」と話しました。

 同日は、本場結城紬伝統工芸士の下ヶ橋京子さん(75)も参加し、結城紬の魅力を伝えました。下ヶ橋さんは「結城紬は、糸紡ぎから機織りに至るまでの全ての工程が手作業による伝統的な技法が守られている。多くの人に知ってもらいたい」と語りました。

 会場施設は、2010年11月16日に国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産となった本場結城紬の生産振興事業で、原材料の桑、蚕、繭や、製品の本場結城紬の資料を展示しています。「手つむぎ糸・袋真綿」の製作技法を学ぶ講習会などを開いています。