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JA・組合員活動

花で癒やし届けたい

2021.11.17

花で癒やし届けたい

 小山花卉(かき)園芸組合バラ部会部会長の田辺正剛さんは、バラを作って約30年。コロナ下になり経営を見直し、栃木県では珍しい「砂耕栽培」に取り組んでいます。バラ栽培では、土壌に苗を植え育てる土耕栽培やロックウール栽培という鉱物から人工的に作られた繊維に苗を植え、育ててベッドに定植し栽培する方法が主流でdすが、正剛さんは先輩の勧めもあり、砂耕栽培に挑戦しました。

 砂耕栽培は、砂を使用してバラを栽培します。メリットとして、低コストで水・肥料管理がしやすく害虫が寄りにくい。生産物の品質が高く、使用後の処理が簡略化できるなどがあります。

 正剛さんは「砂耕栽培は、初めての挑戦だが先輩の教えや他県での砂耕栽培をする農家との情報交換、情報収集は勉強になる。面積をフル活用し、高品質で収量増を目指している」と話します。

 また、草花の栽培にも力を入れています。正剛さんは、ヒマワリやソバの花、フウセントウワタ、アスクレピアスなどの四季折々の花を栽培し、消費者のニーズに合わせ、市場に出荷しています。

 コロナ下で消費者にも変化があるという正剛さん。ホームユースが増えています。「外出はできない中でも花によって四季を感じ、気分転換になる」と花の魅力を話します。

「癒やしを与える花造り」をモットーに正剛さんはバラ栽培に励んでいます。「バラなど花も生きている。花瓶に生けてもなお、生き続けるバラ。毎日の変化を楽しんでほしい」と話します。

 人を癒やす優しい風情を持っている正剛さんのバラ。バラの優雅な香りと優美な姿はコロナ下で落ち込んでいる人々の心を元気付けてくれます。“癒やしを与える花造り・咲ききる花造り”に日々奮闘しています。