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小山市の社会福祉法人パステル 桑の葉収穫し餌やり

養蚕で農福連携成果 施設整備し障害者が飼育

 

 

 小山市の社会福祉法人パステルは、小山市出井にある知的障害者の就労支援施設「フロンティアおやま」の西側に養蚕施設を設置し、蚕を飼育しています。同法人は、農福連携に取り組むとともに地域産業への貢献と施設利用者の心の豊かさを養うために、養蚕事業に取り組んでいます。

 5月21日にJAおやまから配蚕された蚕、約5万頭をフロンティアおやまの所長、阿久津圭司さん(48)と職員、知的障害者が飼育に励んでいます。繭は6月16日に出荷されました。

 同法人は、敷地内に桑の木約1,400本を植樹し、小山市の伝統産業である養蚕業、織物業の再興を目指しています。

 蚕はふ化してから繭になるまで4回脱皮します。フロンティアおやまに配蚕された蚕は、3齢に育った蚕です。フロンティアおやまでは、温度と湿度を管理したビニールハウスで約1ヶ月間育てます。ビニールハウスの隣接している約54㌃の桑畑から毎日朝夕、桑の葉を障害者が切って、蚕に餌として与えます。成長すると餌は朝約140キロ、夕約150キロにもなります。

 フロンティアおやまで養蚕に携わっている知的障害者は10人ほど。虫が好きな松本優さん(26)は「蚕が好き。葉っぱを取ってあげるのが楽しい」と黙々と蚕の餌となる桑の葉を収穫します。

 小山市の桑地区には最盛期には300戸超の養蚕農家がいたが、化学繊維の台等や後継者不足から、現在では10戸にも満たない。パステルは、2015年から養蚕事業に取り組み、年間約350キロの繭を出荷しています。養蚕が知的障害者の施設でもできると評価され、一般財団法人「大日本蚕糸会」から補助を受けて、養蚕施設を開所しました。蚕の餌として栽培している桑の葉を使った商品も多数製造販売し、6次産業化を実践しています。今年関東地方で初めて、日本農林規格(JAS)の一つ、「ノウフクJAS」を取得しました。

 茨城県の笠間稲荷で毎年行われている献穀献繭の品評会では、昨年第3位の実績を残しており、さらに高品質の繭を出荷するために日々管理に努めています。