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優良繭生産へ 春蚕を配蚕

 

 JAおやまは5月21日、小山市北飯田にある稚蚕飼育所で今年初めての春蚕の配蚕(はいさん=ふ化した蚕を養蚕農家に配布する)作業を行いました。蚕は5月11日に掃き立て(=新しい蚕座に移し、種紙を左右に広げ、ふ化したばかりの蚕に餌を与えること)のもの。JA養蚕部会の農家8戸に、普通蚕種「春蚕鐘月(しゅんれいしょうげつ)」1箱2万5000粒換算で約75箱分の稚蚕を配蚕しました。

 蚕は、1~3齢(2回目の脱皮するまで)の稚蚕は、体が小さく弱いため、滅菌された環境の飼育室で稚蚕人工飼料を与えて育てます。蚕はふ化してから繭になるまで4回脱皮する。養蚕農家には3齢(生まれてから約11日目)に育った時点で蚕を配ります。

 作業は緑色の鉄製パレット台の上で行います。白衣に身を包んだ作業員が、蚕座紙の上に広げた蚕と人工飼料を、羽根ほうきを使って丁寧に中央に掃き寄せ、紙ごと包み込みました。その後、配蚕口で待つ農家へ手渡し、各農家で飼育が始まります。

 JA農畜産課の須藤日出夫さんは、①桑の葉は、柔らかめの葉を与えること②殺虫剤・農薬等に注意すること③飼育中及び上蔟後の直射日光を避けること-など良質繭生産への注意を促しました。

 五十畑茂部会長は「飼育温度が下がってしまうと蚕がそろわず、病気になりやすい。しっかり温度管理をして高品質の繭を出荷し、年間7トン出荷目標に向けて頑張ろう」と呼び掛けました。

 今回の蚕は、6月上旬に上蔟(繭を作り始める状態)し、同中旬に群馬県の碓氷製糸へ出荷する予定です。同部会は、春蚕から晩秋蚕まで年5回飼育。優良繭生産を目指し、研修会や繭品評会への出展などを実施しています。