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エン麦導入し土づくり JAおやまレタス部会長 関敦さん緑肥試験に協力

 

 小山市では、土づくりを目的にエン麦の導入が進んでいます。栃木県農業試験場が「野菜栽培における緑肥利用技術の開発」で、エン麦が地下水汚染を抑制する効果や肥料効果などによる生産性向上が期待できるのではないかと、具体的なデータを取り、試験協力をしたJAおやまレタス部会長の関敦さん(64)に、3月18日に感謝状が授与されました。

 同部会は、98人の生産者が約100ヘクタールを栽培。生産量は年間約3000トンで県内トップを誇る。

 2013年から19年まで計7年間、関部会長のレタス圃場(ほじょう)約10アールでエン麦栽培を行った圃場と栽培しなかった圃場の比較調査を行いました。

 春レタス収穫後、秋レタス栽培への移行期間、空き圃場になってしまうと表土が失われやすくなり、土壌中の余剰肥料の窒素が地下水へ流出しやすくなります。このため緑肥が必要となるが、エン麦は、じかまきで雑草に強く、農家への負担は比較的少ないとされています。

 試験内容は、①エン麦による地下水汚染抑制効果の検証②エン麦による収量への影響③エン麦による減肥技術の現地実証-など。

 7年間の調査結果は、エン麦は土壌深くまで根を張り、深さ0~100センチの硝酸態窒素濃度を低下させることで地下水汚染を抑制する効果を確認。毎年のすき込みによる肥料効果、収量向上、肥料減少、土壌を軟らかくする効果、圃場の透水性を改善する効果などさまざまな効果が確認されました。また、エン麦の総合的な効果により、作物の生産性が向上することが明らかとなりました。

 試験協力をした関部会長は「短期間では結果がでないが、具体的に数値化をすることで説得力がある結果となった。環境問題解決だけでなく連作障害を防ぎ、収量アップ、作業の手間・コスト削減など、さまざまな効果が見られ、とてもうれしい。レタスは水に弱い作物のため、エン麦により圃場の透水性が高まることは、とても重要なポイントとなる。もっと部会でも普及できると、確信を得られる結果となった」と、今後も産地の発展に力を尽くす考えです。